十羅刹女の陀羅尼


伊提履

  • 「是に於いて」


伊提泯

  • 「斯(ここ)に於いて」


阿提履

  • 「民に於いて」


泥履

  • 「無我」。自己に囚われる心を捨てたところに、一切大衆を救うはたらきが生ずる。


楼醯

  • 「己に興れり」。仏の真実の教えを世に広める時に、「先ず我一人より」の覚悟を要する。人が信じないならば、先ず自分一人でも信じて実行する覚悟が必要である。


多醯

  • 「而して立つ」。初めは自分一人で信じて、原点となって、そして種々の因縁困難紆余曲折を経て、而してその真実の教えが国に立って、世の中に広まっていく。それを信じる。


兜醯

  • 「害を加うるなし」。有ってもない。仏の真実の教えを信じ広める者に対しては、どのような迫害を以ってしてもその信仰の道を遮り得る者はいない。