それがわからない

だけど それがわからない
信じられない それが習い性となって
何時も赴く 不幸と焦り
これより脱する 出来るだろうか

一切法空 本来無一物
それはあるのだった 見えないけれど
そして それを探し求める旅もある
それを諦める旅もある

何時か見つける人もいる
早くに諦める人もいる
どちらも人生 来世がちがうだけ
時空を超えた 原因結果もあるという

探し求めて 三千里
果てしない夢を追いかけて
それに価値はあるか
世間は 早い者勝ちの 利益追求

競争原理が人生と 己を酷使する
すべては自分次第と知る頃は
既に 人生と青春は 失われ
華の命は短い 彼女は既によその人

この人生に乾杯と 思い出酒は一人酒
これでいいと 呟く 負け惜しみではない
この世に生まれて 如何に生きるべきか
探し物は壮大だった それは真実真理だった

希望はあるか 願いはあるか
遙か彼方に 何が見えるだろうか
探していた それは見つかったか
その時 何が見えているか

それはあった 真実真理だった
雷を呼ぶ 空海の金剛杵
或いは 道真飛び梅
大風を制御する 草薙の剣

待ちわびて 諦めかけていた頃に
それはやってきた 如来だったか
御手で頭を撫でる 何故であるか
最終最後最大の敵を倒したか

最終決戦は何だったのか
自分との戦いだった それは魔との戦闘だった
それはあるのだね 夢物語かと思われた
その時は来る 何時来るかわからない

準備を怠らない事である
最終決戦は近い
勝つのか 負けるのか
所詮本来一切法空 善を出すか 悪を出すのか

終わったね 勝利だ
即ち 日月照らし 風が吹く
悉く真実だった 生まれながらに
本来の自分を生きる それが自由