人生笑顔で楽しく生きてしくはなし

今おかれている立場はサラリーマンではありません。公務員でもありません。自営業者です。それは商売でした。それぞれの立場があって、その立場での発想があり、立言もあります。それでその観点からの反省を余儀なくされるところがあって、本を読んでいました。

すると、角川oneテーマ21、大田勝著、『まる儲け!』というのがありました。面白い本でした。そのp87に次のようにあります。

≪大衆にノーを突きつけられたのは、リストラされた人間ではなく、リストラした企業のほうである。(中略)リストラされた人間がそのことで落ちこむ必要などまったくない。(中略)かけがえのない自分の人生をやり直せばいいだけである。繰り返すが、人間は生きている限り、絶望などありはしない。何事でも、本人次第でやり直しはきくのである。バブル景気に浮かれて誰もが催眠術にかかってしまったような時代と違って、不況は、大衆の目を覚ましてくれる。目覚めた大衆は、厳しい目を持って、まやかしのない、適正な商売を待っているはずである。まっとうな道を進もうとする者にとっては、またとないチャンスなのである。リストラされた人たちが皆、そう思い直して前を向いて歩き始めたら、世の中に活気が戻り、それが良い方向へと循環していくだろう。≫


リストラされた方々はむしろ大きなチャンスだといいます。発想の転換をするとそうですね。人生まっとうに生きて生きられないなら、その第一号になれといったのは北一輝氏だったでしょうか。結局、ものの考え方だったのです。人生は何とかなるものです。

自殺の問題もありますが、それは夢あるいは自信をなくしたからでしょうか。あるいは自分に対する価値観の喪失でしょうか。そうしたことも本来何もなかったのです。自分でそう思うだけです。

過去から自由となって出直せばいいのです。それでプライドを捨てよ、とかいわれるのでした。彼にも苦節三十有余年がありました。そして苦節は終わったといいます。長い冬だったといいます。彼に人生の春が来たのでしょうか。

むしろ今、斎藤ひとりさんの「ツイている」人生が幸せに一番近いよねっていっていました。何かに気づいたのでしょうか。失ったものは大きかったけれど、獲たものはそれ以上に大きいといいます。人生笑顔で楽しく生きてしくはなしなんだって。これからどうぞよろしくお願いしますっていっていました。

(2009/05/03 20:10 NHK-FMでブルックナー第4番『ロマンティック』を聴きながら)